研究概要
原子や分子が規則正しく並んだ構造を結晶といい、身の回りにある材料はその多くが結晶構造を有しています。當代研究室では、結晶構造と物質の性質(物性)との関係に着目した結晶物性工学的視点から、新しい構造材料や機能性材料を開発しています。例えば生体骨のような異方性を持った材料、高温で高い強度を示す材料、体に優しい形状記憶合金、結晶構造を金属3Dプリンタで制御する技術などを研究しています。こうした研究を通じて、過酷な環境でも使用できる材料や環境に優しい材料を開発し、新しい社会の構築に寄与します。
近年の研究テーマ
- 生体用ハイエントロピー新合金の設計と開発
- 透過型電子顕微鏡を用いた様々な合金の構造解析
- 金属3Dプリンタを用いた新しい合金設計法
- Pre-alloyed粉末を必要としない新しい3Dプリンティング技術の開発
- 骨類似機能を有した新しいチタン合金の設計
- MRI用低磁性Zr合金の微細組織と力学特性
- 次世代超耐熱材料である遷移金属シリサイドの力学特性の制御
- 軽金属における相互拡散係数の測定
- 鉄鋼材料における組織制御と変形機構の解明
- Ti-Ni系形状記憶合金における等温マルテンサイト変態および物性異常の解明